津波
地震後にやってくる更なる危険、津波(TSUNAMI)。海や山へ出掛ける際は、常に携帯ラジオなど天候情報を正確に受信できるものを持ち歩きましょう。
また、津波に巻き込まれそうになった場合、私達はどのような行動をとれば良いでしょうか。
【稲村の火】
津波防災訓練などで聞く事もある(稲村の火)。安政元年に起きた安政南海地震で津波の襲来を予想した庄屋が、お祭りで危険に気付いていない村人を高台に避難させるため、取り入れるばかりになっていた自分の稲束に火を放って命を救ったという話です。
外国でも同じ意味で用いられている津波(TSUNAMI)。地震のあとに迫り来る津波など、緊急時にはどのような対応が迫られるでしょうか。
【動物の異常行動】
よく地震や噴火、天災の前に動物がいつもと違った行動をするという話を耳にします。日本では地震の前になまずが激しく泳ぐと言われますし、外国でも津波の前には象が陸へ走り出す、山の動物が里に下りてくる、ネズミや虫が異常発生するなど話があります。
侮ることも出来ませんが、他の要因でも異常行動することも多いので信憑性は低くなります。海や山など出掛ける際は地震や津波警報など正確な情報を取り入れられる物を携帯して出掛けましょう。
【津波で覚えておきたいこと】
津波のスピードは速く、注意報・警報以前に到達する早い津波もあります。その場合は「より遠く」ではなく「より高い所」へと避難しましょう。
また引き潮が無くても津波は来ますし、一度ではなく津波は繰り返しやってきます。このため海岸や川、水辺に近寄らない事はもちろん、津波のスピードが速く、浸水を始めている場合は遠くへの避難はあきらめ、極力安全な高い所にあがりましょう。
地震に対する保険
地震災害の多い日本では地震保険の加入や既存保険の見直しも必要と思われます。
大切な住まいや家財を失ってしまった時、保険金を受け取れる、受け取れないは重要な問題です。
防災用具の点検時には、一緒に加入保険をチェックしておくと良いでしょう。
【地震による火災】
震災で住宅を焼失した場合、住民が火災保険支払いを保険会社に求めても「地震免責条項」を有効として、支払われない事が少なくありません。
阪神淡路大震災において発生した火災で自宅を焼失した住民が、保険会社を相手に火災保険金の支払いを求めた訴訟も、免責条項の不明確だった生協や郵政互助会などが和解・敗訴したケース以外は、被災者である原告側の請求が棄却されるものが大半でした。
【加入保険の見直し】
地震災害に対する備えは保険という点からも必要と言えるでしょう。
阪神淡路大震災を始め宮城県北部地震、十勝沖地震、新潟県中越地震など、日本においてどこに住んでいるから安全という事は言えません。
また、加入していても受取額など保険に対しての無知から震災後も多くのトラブルが発生したと言われています。防災用具の点検時には、加入している保険が震災時にどのように支払われるかなど見直しておく事も大切です。
【新しい地震保険】
阪神淡路大震災以降、損害保険業界は地震保険の見直しと普及に努めています。従来の地震保険に対して見直す他、新しいタイプの地震費用保険も誕生しています。
地震などによって大切な住まいや家財を失ったとき、保険金が手に入るかどうかは私達にとって重要な問題です。被災、そしてその後の生活を考慮し、地震保険を家族で検討してみると良いでしょう。
災害時帰宅困難者
大都市で地震などの災害が発生した場合、災害時帰宅困難者の問題があります。
交通が寸断され、家までの帰宅手段が徒歩しかなくなった場合、どのような問題が生じるのでしょう。
出張先で遭遇した場合なども含め、一人一人が自分の身に起きうる問題として考えておきましょう。
【災害時帰宅困難者・帰宅難民】
阪神淡路大震災では大都市での震災における新たな問題点が提起されました。電車や車など、交通機関の停止により長距離帰宅者の帰る足が断たれ(災害時帰宅困難者)また(帰宅難民)となってしまう人達の問題です。
首都圏で震災の起きた場合、帰宅困難者の数は優に500万人を超えるとも言われています。地方でも長距離帰宅が増加する今日、災害時の帰宅困難者対策は首都圏だけでなく各自治体で早急な対策が迫られています。
【帰宅困難者を助けるエイドステーション】
マラソンやトライアスロンの際に水分補給を行う所をエイドステーションと言います。阪神大震災以降、このエイドステーションの役割を徒歩帰宅者の経路途中にあるコンビニやガソリンスタンドを中心として行う動きが進められてきました。
災害時に水道水やトイレを提供する、通行可能な道を案内する避難場所の情報提供を行う等の救済活動です。東京では行政の防災訓練にも取り入れられるなど都市型地震にあって災害時帰宅困難者問題が重要であることがわかります。
【帰宅困難者の選択】
帰宅困難者が被災地から家に向けて歩き出した場合を想定してみましょう。割れたガラスや倒壊した建物に道を思うように進めないだけでなく、混乱の中で、将棋倒しの危険性もあります。夜間や停電が起きている場合は更に危険は増します。
家族の無事が確認された場合は(家に帰る)よりも(職場に戻る)または、その留まっている地域での(救援・復旧活動に参加する)など危険を回避して避難する方法も考えましょう。そのためには家庭や職場に於いて、いざというときの為の取り決めや話し合いをしておくことも大切です。
防災・避難訓練
火おこし、飲料水作り、サバメシ体験など大切なことを楽しく学べる防災訓練、避難訓練が増えました。防災訓練、避難訓練は限られた人だけのものではありません。
地域や職場の訓練に積極的に参加し、いざというときに私達一人一人が備えましょう。
【楽しみながらの訓練】
防災訓練を行う上で大切な事は住民一人一人の参加です。参加者が高齢者や婦人団体、行政関係と言うように一部の団体や年齢層に限られている所や参加者自体が少ない所もあります。
そこで各自治体では、サバメシ体験(サバイバル・メシタキ)、<非常食・保存食の試食会、飲料水作り、火起こし学習、防災かるた遊びなど、子供から大人まで一緒に参加し、楽しみながら学べる防災訓練を行って参加を呼びかけています。
【踊る防災訓練】
地震や雷など災害に遭った場合に必要な行動を振り付けにし、ダンスに組み入れ防災訓練を行っている所もあります。
頭を守る、机の脚を握るなど子供でもできる避難動作から、大人のダンスにはブレーカーを落とす、火の始末をするなどの振り付けも加わり、子供から大人、高齢者まで体力や年齢にあわせたダンスで避難方法を体で覚えていきます。
【住民同士の防災】
戦後、少子化・共働き世帯の増加・人間関係の希薄化など様々な要因から地域交流、ご近所付き合いが薄れてきました。しかし、非常時に力となるのは住民同士の協力・助け合いです。
火災や家屋倒壊など、救助を待つより、住民同士が救助にあたることで被害を最小限に抑えることもできます。日頃、避難用具、非常袋の準備の他に備えておく大切なもの。それは物ばかりではなく、近所同士の人と人との結びつきでもあるのです。
避難時の服装
日頃から防災の備えをしていても逃げる際は着の身着のままという人も少なくありません。
そこで非常用袋の他に最近注目されているのが部屋に掛けておける(着る避難袋)です。
釣りやキャンプ用、また災害用として作られたベストは収納ポケットも多く防寒対策にも役立ちます。
【身につける防災用具】
普段から防災用具を準備していても、実際に避難するときは着の身着のままという人も少なくありません。避難袋や防災リュックが押入れや物置の奥などに入り、非常時にすぐに取り出せなくなっている、家屋の崩れで戸が開かないといった場合も考えられます。
そこで最近注目され始めているのが、衣装ケースや子供部屋などにも掛けておける身につける避難用具(釣り用ベスト・防災用に作られたベストなど)なのです。
【防災用衣類・ベスト等の利点】
ベストは非常袋やリュックよりも、ポケットの収納機能が多く、また防寒着や雨よけとしても羽織って逃げることが出来ます。非常袋やリュックに比べ前面、背面、また内側など多くにポケットがついており荷物の重さを分散できます。
さらに、収納も頻繁に使う飲料水や電灯などを前ポケット、財布や保険証、貴重品を内ポケット、就寝時など限られた時しか使わない物は背面ポケットと収納分けもできます。かさばる衣類を着て避難することでリュックの収納スペースも更に増えます。
【目立つ避難時の服装】
災害はいつ起こるかわかりません。明け方、夜中、夕暮れ、いつでも起こりえます。帽子・靴・避難袋やベストなど、非常時の持ち物、着る物には反射剤シールを付けておくと良いでしょう。
これは、被災地域での交通の混乱によって起こり得る交通事故の防止など二次被害を防ぐだけでなく、場合によっては救助の際に上空から見て取れる目印ともなります。
非常用荷物を準備する際には、あらかじめ反射剤シールも付けておきましょう。
避難時の履き物
避難する際に注意しなければならないのが足元です。
がれきや壊れた建物、家財道具で怪我をしたり、火災が発生すると火傷の危険もあります。
玄関から避難できない状況も考え、寝室等にも避難用の履き物を準備しておくと良いでしょう。
【避難時の足元】
日頃から靴の整理整頓を行っておくのは防災の上でも大切なことです。避難する際に、履き慣れた靴があると無いとでは全く違います。また、火災・倒壊現場などでは裸足ですとガラスや破片での怪我、火傷、最悪のケースとして逃げ遅れという危険性も出てきます。
日頃から靴の整理整頓をしておく事はもちろん、玄関から逃げ出せない時の場合も想定し、各自、寝室や部屋に靴や簡易型スリッパ等の履き物を置いておくと良いでしょう。
【就寝部屋に履き物を置く】
中越地震、阪神淡路大震災などの体験から、防災対策の一つに就寝時、スリッパ等の履き物を枕元に置いて寝る方が増えました。これは、避難時に暗くて足元のよく見えない中、思わぬ怪我をした方が多かったためです。
足を保護するという点から見ると室内を歩く分にはスリッパでも大丈夫ですが、倒壊の恐れがある、火災が発生したなど一刻を争い避難場所に逃げる際は足をしっかり守る履き物が必要です。
【避難する基本、足を保護する】
就寝時に置いておく避難用の靴として、防災用スリッパがあります。靴底に金属板を入れるなど材質を脱げにくいものにした物ですが避難時には、ぶつける、物が落ちてくる、破片がささる等、逃げる足が傷つく危険を避けなければなりません。
安全靴、スニーカー、長靴など、自分にあった履き物を準備し、足の保護をしましょう。また、古くなったお気に入りシューズなども捨ててしまわず非常時用として保管しておくと良いでしょう。
非常時の連絡網 A
災害はいつ襲ってくるかわかりません。学校や職場、出先で災害に遭う場合もあります。
家族ばらばらとなったとき、連絡をとる方法や落ち合う場所を普段から話し合っておきましょう。
また、災害用伝言ダイヤルなど普段から操作方法を覚えておくことも大切です。
【非常時の取り決めをしておく】
職場、学校、出先など家族と別れて避難する場合も考えられます。そのため、日頃、家族や友人、職場などでも非常時の取り決めをしておくことが大切です。
災害用伝言ダイヤル、伝言板など、どの電話番号に伝言を登録するのかなどを確認しておくことが大切です。また伝言は、第三者が誤って聞いてしまうことも考えられるので、金銭的な物や自宅が留守であると分かる様な内容、住所が推測できるような表現に気をつけて登録しましょう。
【使い方に馴染じむ】
NTT東日本によると新潟県中越地震の際、災害用伝言ダイヤルの利用は、録音されたほとんどが被災地外からの安否を気遣うもので、被災地内からの情報発信はわずかなものでした。
『171』を誰もが知っておく事も大切ですが、自分のもつ機器類に普段から慣れておくことも必要です。毎月1日や、防災週間などには災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板サービスの体験も可能ですので、家族や友達、職場で実際に試しておくと良いでしょう。
【近所・町内会の結びつき】
高齢者や小さい子供がいる家庭では、災害に巻き込まれると連絡手段が余計にも困難となります。携帯を使えない、電話まで移動できないなどと言った場合も考えられます。
そういった時に、お隣や、ご近所、町内会といった方々の協力で事なきを得るケースが多いのです。緊急時にお世話になる方々の連絡先を確認しあうことは勿論、日頃から近所付き合い、町内会の行事に参加するなど地域の方々とのコミュニケーションを大切にしておきましょう。
非常時の連絡網 @
災害用伝言ダイヤル『171』は、固定電話・携帯電話・公衆電話やPHSからも通話可能です。
『171』へのかけ方、聞き方、操作方法をマスターし、いざといときに備えましょう。
また、各携帯会社などで行っている災害用伝言番サービスも一緒に覚えておくと大変役立ちます。
【災害用伝言ダイヤルの利用】
地震などの災害が発生すると、アクセスが集中し電話回線が繋がりにくくなる、または繋がらないと言う事態が起きます。
阪神淡路大震災では、被災地との連絡がとれない状況が5日間に渡って続きました。この経験からNTTでは被災地域の電話に限定し災害用伝言ダイヤル『171』を開始しました。
この災害用伝言ダイヤル『171』は携帯電話だけでなく、固定電話・公衆電話・PHSなどからも使えます。
【災害用伝言ダイヤル『171』の使い方】
@伝言を吹き込む(録音する)場合…『171』のダイヤル後『1』を押し、被災地の電話番号を市外局番からダイヤルします。Aメッセージを聞く(再生する)場合…『171』のダイヤル後『2』を押し、被災地の電話番号を市外局番からダイヤルします。
公衆電話は停電の場合、テレホンカードは使えませんが断線さえなければ電話は繋がり、通話終了後にお金は戻ります。非常時に備えて公衆電話の設置場所を把握しておく、小銭を非常袋のポケットなどに準備しておくといった事も大切です。
【災害用の伝言板サービス】
携帯電話の普及に伴い、伝言用ダイヤルの他、各携帯電話会社による災害用伝言板サービスも行われています。トップページ上に災害用伝言板の案内が表示されますので、それに従って操作すれば情報を登録することが可能です。
但し携帯電話のバッテリーは消耗品ですので予備電池や簡易充電器を準備しておくと便利です。また、普段から機械操作に慣れておくといざというときに慌てずにすむでしょう。
災害時の貴重品管理
震災・豪雨など災害に見舞われ避難生活を余儀なくされているときに、留守宅を狙った「火事場泥棒」など悪質な犯罪の被害に遭わないとも限りません。
更なる災難に巻き込まれることの無いよう、日頃から貴重品の管理を行い、いざという時にすぐ持ち出せるようにしておくことが大切です。
【災害時の更なる災難】
残念な事ですが、震災などの災害で避難所に避難している方々の家が、その間に荒らされるという「火事場泥棒」の悪質な犯罪被害に遭う事も少なくありません。
現金・運転免許証・パスポート・預貯金通帳・印鑑・健康保険証・株券・不動産権利証書・保険証書、その他宝石などの貴金属類など。
災害で受難したうえに更なる災難に巻き込まれることの無いよう、日頃から貴重品の管理を行い、いざという時にすぐ持ち出せるようにしておくことが大切です。
【災害時に持ち出す貴重品】
避難時に持ち出す貴重品として救助袋に入れておきたいのが、小銭・運転免許証・健康保険証(身分証明書)などです。小銭は食料などの購入の他、携帯の電池切れなどが起きた場合、公衆電話を利用する際にも必要になります。
また、避難時の怪我や、避難所生活で体調不良を起こした時など、病院にかかる事も考えられますので運転免許証・健康保険証など身分の証明になるものはコピーをとって保管しておくのも良いでしょう。
【避難時の貴重品入れグッズ】
避難の際は非常用持ち出し袋の他に、ウェストポーチ・ショルダーバッグ・釣り用ベストなどを準備しておくと良いでしょう。
ウエストポーチやショルダーバッグは、避難所で落ち着いたあと貴重品だけ持って移動もできますし、ベストであればポケットなどに運転免許証・健康保険証のコピーも入れておくことができます。
準備する際は、バッグ、ベスト、いずれもポケットなど収納機能の多いものを準備しておくと更に便利です。
防火の備え
二次災害として最も恐れられているのが火災です。
火災を起こさないよう、日頃から家庭、近所住民でできる防火に対する備えにはどのような事があるのでしょうか。
【二次災害を防ぐ】
大震災など二次災害で最も恐れられているのが火事です。災害に見舞われたときガスコンロの火が燃え移る、倒れたストーブがカーテンや障子に燃え移るといった事も予想されます。
炎が小さい場合であれば座布団や毛布、衣類などで叩いて消し止めることも出来ますが、揺れがおさまらないうちに動いては怪我や大火傷を負う危険もあります。
事態が収まるのを待って、慌てずに次の行動にうつりましょう。
【消火器、消火グッズを準備する】
家庭用の消火剤には消火フラワー、消火布、スプレータイプなど、比較的小さな火であれば投げる、振りかけるといった、お年寄りや子供でも簡単に消すことの出来る消火剤があります。
万が一に備え、家庭用消火器とは別に普段から準備されておくと良いでしょう。
また、高齢者や体の不自由な方のいらっしゃる家庭では、防炎カーテンを使用する、防炎スプレーを掛け不燃性にしておくなどの対策をしておくのも良いでしょう。
【近所付き合い】
災害時には早急な人命救助が要求されます。しかし、火災や家屋の倒壊などで逃げ遅れ、生き埋めになっていても、誰が住み、何人家族さえ分からなければ発見も救助も遅れてしまいます。
一刻を争う際、消防、救急、自衛隊の救助を待つだけでなく普段から近所付き合い、町内活動といった人と人との交流があれば、被害は最小限に食い止められます。
近隣住民との交流は災害が起きたときなど非常時にも役立つ大切な絆です。日頃から近所付き合いを大切にしておきましょう。
乳幼児のいる家庭の防災備え
非常時に小さなお子さんを抱えての避難は困難です。
ミルクや、おむつ、母乳で育てている方であっても万が一に備え哺乳瓶などの準備も必要です。
小さなお子さんのいらっしゃる家庭では、どのような防災準備が必要でしょうか。
【乳幼児のいる家庭の防災用具】
乳幼児を持つ家庭では避難する際に、おむつ、ミルク、哺乳瓶(使い捨てタイプ)、カセットコンロ、また頭や足を保護する帽子や靴などが必要です。
避難の際、意外と忘れられるのがお尻拭きや靴です。おんぶや抱っこで逃げる為に靴を忘れるケースが多く、また、おむつは持ってもお尻拭きを忘れ、かぶれ症状をおこしてしまう赤ちゃんも被災地では見られました。
このため、ガーゼやさらし(さらしはおんぶ紐にも代用出来ます)を多めに備えておくと良いでしょう。
【デリケートな赤ちゃんの体を守る】
赤ちゃんの体はとてもデリケートです。清潔に保たなければ皮膚も炎症を起こしやすく、また、ミルクに使う水でお腹を壊してしまう事もあります。
この為、ミネラルウォーターなどの飲み水とは別に不純物をほとんど含まない蒸留水も準備しておきましょう。市販されている調整粉乳、粉ミルクにはミネラル分が含まれており、ミネラル水でミルクを与えては過度のミネラル摂取が腎臓に負担をかけ、脱水症状を起こす場合もあるので充分に気をつけましょう。
【乳幼児の心のケア】
避難生活は大人も大変ですが小さい子供にとっては更に大変です。
環境が変わる上に余震などの恐怖から夜泣きやおねしょをする子もいます。そんな時に、子供の心を癒してくれるお気に入りの絵本やオモチャ、縫いぐるみがあればストレスもだいぶ軽減されます。
事態が落ち着いてから少し家に戻れる、車で避難できるといった状況であればオモチャや絵本、お絵かき道具をすぐ持ち出せるように準備しておくのも大変良いでしょう。
車用に防災用品を備える
災害、緊急事態は運転中にだって起こりうるものです。
走行が困難な状況に陥り、救助を待つまでの間、トランクなどに非常用具や飲み水、保存食が積まれていれば大変助かります。車にも常時、防災用具を準備しておきましょう。
【車に防災用品、食料を備える】
災害や非常事態は運転中だって起こりうるものです。大雪、洪水、崖崩れ、道路の崩壊、また寸断され孤立する場合も考えられます。
そのような万が一に備え、トランクには普段から非常用具を備えておくと良いでしょう。車であれば収納スペースも広く、簡易型トイレ、タオル、シーツ、長靴、軍手、スコップ、救急箱などの携帯はいざという時に大変役立ちます。
また、保存食、飲み水も長期保存可能な物を積んでおくと車内で寝泊まりするとなった場合でも大変助かります。
【夏場の保存食】
夏の車内は、密閉されている天気の良い日中であれば、かなりの高温となります。
このため、保管場所にも気をつけ、飲み水や保存食チェックは冬場よりも、まめに行いましょう。高温にさらしたり、直射日光をあてないことはもちろん、チョコレートや飴類であれば溶けて食べられない、虫が湧いたり車内を汚したりといった事がないように保管しましょう。
また、命をつなぐ飲み水も、腐敗した水は逆に腹痛や伝染病を引き起こしかねませんので充分に注意しましょう。
【冬場の保存食】
雪や寒波など冬場は厳しい寒さも襲ってきます。暖をとる毛布や使い捨てカイロ、また食品も零度以下でも凍らない物、ドライタイプの物や、乾パン、チョコレート、飴、スナックなどを積んでおくと良いでしょう。缶詰類は、缶切りの不要なもの、飯ごうとして加熱できる物が便利です。水や食料が確保できていれば車は雨風や雪、寒さからも守ってくれる強い味方です。
家庭用防災用具の他に車内にも防災用具を準備されておくと更に安心ですね。
非常食、災害食の準備をする
人間は飲み水が確保できれば、数週間生き延びることができます。
しかし、食料がなければ、体力は衰え、お年寄りや子供、怪我や病気の方であれば更に体力の消耗は激しくなります。いつ起こるか分からない非常事態に備えて、水と食料の確保は常にしておきましょう。
【非常食、災害食の準備】
災害や非常事態が起こった場合、飲み水さえ確保できればライフラインが復旧するまでの間(およそ72時間と言われていますが)、人間は水だけでも生きのびることができると言われています。
しかし非常事態とはいえ、水だけでは実際には体力を消耗し、お年寄りや子供、また、病気や怪我を負われている方にとっては更に消耗も激しいものとなります。こういった、いつ起こるか分からない災害や非常事態に備えて、日頃から水と食料は常に準備しておくことが大切です。
【非常食、災害食の選び方】
初めて準備する際は、非常食、災害食は水とセットで購入し、徐々に必要な物を買い足していく方法が良いでしょう。非常時に準備するのは食料だけではありません。季節によっては防寒着などのかさばる荷物が必要な場合も出てきます。
このため非常食、災害食を準備する際も、食料として長く保存の利く物、コンパクトに収納できるもの、また、水が無くても調理できる、重くならないといったものを選びましょう。
【購入時に気をつける点】
通常の食料に比べて割高なのが非常食、災害食です。しかし、安さだけで買うのは危険です。
備蓄品は使用頻度が極端に低いからこそ、多少高価でもいざという時に最大限効果を発揮するものを用意しておくべきです。安全性の高いもの 、コンパクトな物、また、食物アレルギーがある方であればアレルギーを考慮し開発された保存食セットなど自分の体にあった物を準備しましょう。
また、購入時点で既に保存期限が迫っていないか日付の確認も必ず行ってから購入しましょう。
ペットを飼う方の防災心構え
災害、非常時は多くの人が困難を極め、救助活動、救済活動も人命が優先されます。
このため、ペットの水や食料といったものは、飼い主の方々が備えておかなくてはいけません。
ペットを飼われているお宅では、ペット用の防災グッズも日頃から備えておきましょう。
【ペットを飼う方の防災心構え】
災害に見舞われライフラインが断たれると、食料、飲み水、また体を休める場所の確保にも困難を極めます。それは動物たちにとっても同じ事なのですが、人命救助が最優先されるため、ペットを飼われている方は日頃から、ペット用の非常食や飲み水も自分たちで備えておく必要があります。
ペットも家族の一員です。いざと言うときに備え、人間だけでなく、ペット用の防災グッズの準備も忘れずにしておきましょう。
【ペットの防災用品】
ペットの防災用品としては食料、飲み水、携帯用食器、首輪、リード、排便始末用のビニール袋(大・小)、タオルなどがあれば便利です。
また、避難生活を強いられたときに、トイレシート、ウェットタオルなどあれば、衛生面でも良いでしょうし、共同生活で臭いや汚れなど周りに迷惑をかけないマナーとしても必要なものです。
もちろん、ペット用の防災用品にも人間の物と同様に賞味期限、保存期限があります。こまめに点検を行いいざという時に備えておきましょう。
【ペットの行方がわからなくなった時】
災害時、パニックを起こすのは人間だけではありません。揺れ、音、火、稲光、濁流などに驚き行方が分からなくなるペットも居ます。
もし行方がわからなくなった場合は、まず警察や、保健所への連絡を行いましょう。保護された方が警察や保健所へ届け出ているケースは多く、首輪に名前や鑑札が付いていれば更にみつかる確率も高くなります。ほかに、行方不明になったペットを探し歩く際には写真があると効果的です。避難用具の中にはペットの写真を一、二枚入れておくのが良いでしょう。